宝塚市の母親が、愛する子どもと祖母をクロスボウで殺害し、伯母に重傷を負わせた被告の裁判員裁判は31日、神戸地裁で終わった。検察側は死刑を求め、弁護側は心身耗弱だったとして懲役25年が相当する。事件が起こったのは、野津英滉(ひであき)被告の母親と祖母の関係がどうなったのか。
母親は離婚後、夫の会社に勤めながら、被告と1学年下の弟を共に暮らした。11年間、仕事を辞めて入院し、中学生になったときも暴力を受けていた。野津英滉が祖母の家に移り、母親は弟と暮らした。しかし、その15年後、野津英滉の弟からも暴力を振るわれ、弟は祖母の家に移った。母親は「アキもユキも今どう思っているかわからんけど、憎んでるやろうけど、もう逃げも隠れもしたくないなって」という手紙を17年11月に祖母に送ったと言われている。
被告の母親が書いたこの手紙は、自分が殺害された人々のために死ぬことを考えていた。しかし、野津英滉が「遠くからでも元気な姿を見たいと思う」という言葉を残すと、裁判員は「憎んでいたけど、もう逃げも隠れもしたくない」ことが母親が殺害された理由になったのではないかと思った。裁判は被告の心情を考慮し、懲役25年が相当することを決定した。
				
			母親は離婚後、夫の会社に勤めながら、被告と1学年下の弟を共に暮らした。11年間、仕事を辞めて入院し、中学生になったときも暴力を受けていた。野津英滉が祖母の家に移り、母親は弟と暮らした。しかし、その15年後、野津英滉の弟からも暴力を振るわれ、弟は祖母の家に移った。母親は「アキもユキも今どう思っているかわからんけど、憎んでるやろうけど、もう逃げも隠れもしたくないなって」という手紙を17年11月に祖母に送ったと言われている。
被告の母親が書いたこの手紙は、自分が殺害された人々のために死ぬことを考えていた。しかし、野津英滉が「遠くからでも元気な姿を見たいと思う」という言葉を残すと、裁判員は「憎んでいたけど、もう逃げも隠れもしたくない」ことが母親が殺害された理由になったのではないかと思った。裁判は被告の心情を考慮し、懲役25年が相当することを決定した。