令和4年10月から、明治神宮大全の刊行が始まった。この出版物は、鎮座100年を迎えた明治神宮の記念事業の集大成となる。5つの巻に分けられており、論叢(1)「明治と祈り」、論叢(2)「社叢と文明」、百年史、年表・資料集、人物・団体事典というタイトルが付けられている。
初期の論叢は、明治神宮創設を描いた小説「落陽」の作者朝井まかて氏が寄稿している。また、明治学や明治天皇、昭憲皇太后などの話題についても、多くの著名な人物が執筆した論文が掲載されている。三笠宮家の彬子女王殿下が執筆した「明治の宮廷文化」の論文は、明治期に生まれた文化である焼香水を通じて、日本全体の生活文化が大きく変化した明治期にあって、マイナスの側面や正面についても多角的に考察している。
百年史では、明治神宮が参拝者の祈りなどの様子について詳しく記述している。また、「祭祀と信仰」の論考は、明治神宮で行われる祈願祭のデータや、七五三詣でのアンケートなど、未公開資料を利用して、明治神宮の歴史をより完全に表現したものになりそうだ。社会事業では、全国の郷土芸能が明治神宮に奉納され、伝統継承の場であったことにも焦点を当てている。
編纂室の広瀬浩保室長は「今までにない年史を目指している」と話すとともに、「明治神宮大全」は令和11年まで毎年10月に順次発行され、定価1万7600円。
初期の論叢は、明治神宮創設を描いた小説「落陽」の作者朝井まかて氏が寄稿している。また、明治学や明治天皇、昭憲皇太后などの話題についても、多くの著名な人物が執筆した論文が掲載されている。三笠宮家の彬子女王殿下が執筆した「明治の宮廷文化」の論文は、明治期に生まれた文化である焼香水を通じて、日本全体の生活文化が大きく変化した明治期にあって、マイナスの側面や正面についても多角的に考察している。
百年史では、明治神宮が参拝者の祈りなどの様子について詳しく記述している。また、「祭祀と信仰」の論考は、明治神宮で行われる祈願祭のデータや、七五三詣でのアンケートなど、未公開資料を利用して、明治神宮の歴史をより完全に表現したものになりそうだ。社会事業では、全国の郷土芸能が明治神宮に奉納され、伝統継承の場であったことにも焦点を当てている。
編纂室の広瀬浩保室長は「今までにない年史を目指している」と話すとともに、「明治神宮大全」は令和11年まで毎年10月に順次発行され、定価1万7600円。