2025年12月までの大学入試における「年内入試」の導入が全国で広がり、私立大の8割以上がこの制度を採用することとなった。文部科学省はこれまで学力試験を2月1日以降に実施するよう求めてきたが、2026年春入学の入試から「ルール」を条件付きで緩和した。
河合塾によると、今回の年内入試の採用比は前年より3ポイント増するなど、80%近くとなった。ただし、この制度を採用する大学は32%に相当し全体として3分の1程度であるとされる。これは「2月1日ルール」が形骸化していたことに関係している。
東洋大は24年12月には学力試験のみで合否を決める学校推薦型選抜を実施し、1万9000人以上が志願した。この事件は「ルール違反」と指摘されて物議を醸した。文科省や高校関係者はこの制度の導入に賛成している。
文部科学省と大学関係者は6月に協議して小論文や面接などの評価方法を組み合わせることは可能であると示した。このため河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は「ルール変更を受けてすぐ対応できなかった大学も多くあるとみられる。来年以降は実施校がさらに増える可能性がある」と指摘している。
今年の大学入試において、早い時期に合格を決めたい受験生や入学者を確保したい大学側の思惑が一致している。しかし高校側では授業の進度が追いつかないなどの理由で否定的な声が根強くある。
河合塾によると、今回の年内入試の採用比は前年より3ポイント増するなど、80%近くとなった。ただし、この制度を採用する大学は32%に相当し全体として3分の1程度であるとされる。これは「2月1日ルール」が形骸化していたことに関係している。
東洋大は24年12月には学力試験のみで合否を決める学校推薦型選抜を実施し、1万9000人以上が志願した。この事件は「ルール違反」と指摘されて物議を醸した。文科省や高校関係者はこの制度の導入に賛成している。
文部科学省と大学関係者は6月に協議して小論文や面接などの評価方法を組み合わせることは可能であると示した。このため河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は「ルール変更を受けてすぐ対応できなかった大学も多くあるとみられる。来年以降は実施校がさらに増える可能性がある」と指摘している。
今年の大学入試において、早い時期に合格を決めたい受験生や入学者を確保したい大学側の思惑が一致している。しかし高校側では授業の進度が追いつかないなどの理由で否定的な声が根強くある。