野村がロンドンで再開を目指していた自己勘定トレーディングデスクの設立計画は、開始から2年足らずで断念したという関係者が明らかにしている。マサードスコット氏とジャッキー・レオン氏が加入し、自己勘定取引事業の準備を任されたが、今年に入り、野村はこれらの部門に組み入れることを最終決定したと一部の関係者が述べた。
この計画の中核には、マサードスコット氏の欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域グローバルマーケッツ責任者のナット・タイス氏の直属の部下となることが予定されていた。これは、野村が自己勘定トレーディングデスクをマーケッツ事業の複数の部署に組み入れることを目指していたものだった。しかし、マサードスコット氏はここ数カ月に野村を退社した。
野村には、これまで自己勘定取引事業を続けるために、高リスク取引への取り組みが続いていた。同社は2021年の米アルケゴス・キャピタル・マネジメント破綻で約30億ドル(現在のレートで約4600億円)の損失を負い、昨年も相場操縦スキャンダルに揺れた。
グローバル・マーケッツ責任者のリグ・カールカニス氏は9月30日のプレゼンテーションで、「顧客基盤の強化」もあり「ここ数年で、(野村の)グローバル・マーケッツは大きな変革を遂げた」と説明していた。
この計画の中核には、マサードスコット氏の欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域グローバルマーケッツ責任者のナット・タイス氏の直属の部下となることが予定されていた。これは、野村が自己勘定トレーディングデスクをマーケッツ事業の複数の部署に組み入れることを目指していたものだった。しかし、マサードスコット氏はここ数カ月に野村を退社した。
野村には、これまで自己勘定取引事業を続けるために、高リスク取引への取り組みが続いていた。同社は2021年の米アルケゴス・キャピタル・マネジメント破綻で約30億ドル(現在のレートで約4600億円)の損失を負い、昨年も相場操縦スキャンダルに揺れた。
グローバル・マーケッツ責任者のリグ・カールカニス氏は9月30日のプレゼンテーションで、「顧客基盤の強化」もあり「ここ数年で、(野村の)グローバル・マーケッツは大きな変革を遂げた」と説明していた。