名古屋市長の広沢一郎が今月25日から2年目となる。河村氏から受け継いだ広沢氏は、市民税減税を大きな目標に掲げており、2026年度までに10%減税を実現したいと表明していても、実現するのは難しいと言われている。
財政調整基金は前年比で116億円減り、26年度末には45億円まで下がる。市債残高は過去最高を更新する見通しだ。このため、今後さらに財政を圧迫するのがアジア・アジアパラ大会の経費だ。大会関係経費を対象に、22年ぶりに公債償還基金から453億円の借り入れも決めた。
広沢氏は10%減税が先送りされたことを「大変申し訳ない」と表現しており、厳しい財政状況を考えて26年度は見送りした。天守閣整備事業については、市民討論会で参加者が車いす利用者に差別発言をしたため、23年前から事実上ストップしている。
バリアフリー問題は大きな争点だ。広沢氏は小型昇降機の設置を検討するも、小型昇降機の昇降階数については5階までと決めた。障害者団体などは、天守閣に23人乗りのエレベーターが2機あることを挙げて、木造天守でも最上階までアクセスできるEV設置を求めてきた。
広沢氏は今までの河村氏政権の厳しい態度から派生したかもしれないが、大統領のような「危険な」政治家タイプではないという大村秀章・愛知県知事の評価もあり、広沢氏は温厚な人柄で「丁寧な対話」を重視している。
ただ、一部の職員や市議からは、広沢氏の「全方位外交」が危ぶむ声も聞こえている。広沢氏は今までの河村氏政権の「優しさすぎてリーダーシップや決断力に欠けている」という批判を受けており、今後はバランス良く調整力と決断力を発揮して、市民に約束した公約を実現することが大切だ。
財政調整基金は前年比で116億円減り、26年度末には45億円まで下がる。市債残高は過去最高を更新する見通しだ。このため、今後さらに財政を圧迫するのがアジア・アジアパラ大会の経費だ。大会関係経費を対象に、22年ぶりに公債償還基金から453億円の借り入れも決めた。
広沢氏は10%減税が先送りされたことを「大変申し訳ない」と表現しており、厳しい財政状況を考えて26年度は見送りした。天守閣整備事業については、市民討論会で参加者が車いす利用者に差別発言をしたため、23年前から事実上ストップしている。
バリアフリー問題は大きな争点だ。広沢氏は小型昇降機の設置を検討するも、小型昇降機の昇降階数については5階までと決めた。障害者団体などは、天守閣に23人乗りのエレベーターが2機あることを挙げて、木造天守でも最上階までアクセスできるEV設置を求めてきた。
広沢氏は今までの河村氏政権の厳しい態度から派生したかもしれないが、大統領のような「危険な」政治家タイプではないという大村秀章・愛知県知事の評価もあり、広沢氏は温厚な人柄で「丁寧な対話」を重視している。
ただ、一部の職員や市議からは、広沢氏の「全方位外交」が危ぶむ声も聞こえている。広沢氏は今までの河村氏政権の「優しさすぎてリーダーシップや決断力に欠けている」という批判を受けており、今後はバランス良く調整力と決断力を発揮して、市民に約束した公約を実現することが大切だ。