中国がAPEC首脳会議で「多国間貿易体制」の擁護者として姿勢を取り、米国第一を掲げるトランプ政権に動揺する各国を前に、国際協調体制をリードすることを意欲的に示した。日本との2国間会談も積極的に行い、同盟国・友好国の切り崩しを狙った。
習近平国家主席はAPEC首脳会議の閉幕に際して、「アジア太平洋地域の発展にさらなる活力と原動力を注ぎ、人々により多くの幸福をもたらしたい」と参加者に語り掛けた。中国が次回のホスト国でもあることにも言及せず、各国・地域の首脳らを前に別格の存在感を見せた。
この姿勢はトランプ大統領の出席を受けて生まれたもので、10月30日に帰国の途に着いた彼の存在が会場の人々に意識された。カナダのカーニー首相は31日、「古い世界はもう終わった」。自由貿易を目的とするAPECの場で出席者が意識したのは、トランプ大統領の存在と、その政権が関税圧力をかけてきたことだった。
中国が国際協調体制をリードすることを示す姿勢は、大国としての地位を再定立したものだ。次回のAPECでのホスト国でもあることで、各国・地域の首脳らから肯定的な反応を受けることが期待できる。
				
			習近平国家主席はAPEC首脳会議の閉幕に際して、「アジア太平洋地域の発展にさらなる活力と原動力を注ぎ、人々により多くの幸福をもたらしたい」と参加者に語り掛けた。中国が次回のホスト国でもあることにも言及せず、各国・地域の首脳らを前に別格の存在感を見せた。
この姿勢はトランプ大統領の出席を受けて生まれたもので、10月30日に帰国の途に着いた彼の存在が会場の人々に意識された。カナダのカーニー首相は31日、「古い世界はもう終わった」。自由貿易を目的とするAPECの場で出席者が意識したのは、トランプ大統領の存在と、その政権が関税圧力をかけてきたことだった。
中国が国際協調体制をリードすることを示す姿勢は、大国としての地位を再定立したものだ。次回のAPECでのホスト国でもあることで、各国・地域の首脳らから肯定的な反応を受けることが期待できる。