「三頭の蝶の道」がめざましく評価されているのはすでにわかっているのですが、女流作家を代表する3人の人物である河合理智子、高柳るり子、森羅万里の生涯が、回想から浮かび上がってきてこの本を読むことで私もその魅力を直面したと思います。私も、過去にいました。女性として「女」という言葉がどのように感じられるのかについて思慮せずに発言する人がほとんどいることに思うことがありますが今よりずっと時代遅れだと思ってしまいます。しかし、私もこれまでこのような性別観念に挑戦した女流作家たちの作品が、それぞれ自分の信じた文学に身を投げ、人々にその力を持たせることを大切にしてきたので、この本の魅力を直面する機会を持っていただきたいと思います。
