福岡地裁 母親の「虐待による乳幼児頭部外傷」が「故意か否か」の大きな争点に
事件は2018年7月、川崎町で生後11カ月の長女に暴行を加え死亡させた。被告の松本亜里沙が「私は故意に笑乃ちゃんに暴行など、ふるっていません」と起訴内容を否認している。
公判は計19回の日程で、3月3日に判決が予定されている。この際、長女の頭部の骨折が「虐待による乳幼児頭部外傷」(AHT)にあたるかが最大の争点となる。
起訴状によると、被告は18日午前、川崎町の自宅で、長女の頭部に強い衝撃を与える何らかの暴行を加え、3日後に急性硬膜下血腫などで死亡させたとされる。
当時、父親は外出中で、松本被告と長女の2人きりだった。「娘の様子がおかしい」と被告が119番通報していた。
検察側は冒頭陳述で、長女には重度の骨折のほか、頭部に打撲痕や皮下出血が複数あり、「けがの状況は家庭内の落下事故や転倒では考えられない」などと主張している。また、松本被告が長女の成長が遅いことや夫が育児に非協力だったことなどからストレスを抱え、「突発的に事件に及ぶ背景事情があった」と説明している。
一方、弁護側は、被告にはてんかんの持病があり、抗てんかん薬を処方通りに飲んでいなかったとし、「発作で転倒してしまったかもしれない。本当に有罪と間違いなく言えるか、慎重に判断してください」と訴えた。
今後、被告の親族やてんかんの専門医、解剖医など計17人の証人尋問が予定されている。
事件は2018年7月、川崎町で生後11カ月の長女に暴行を加え死亡させた。被告の松本亜里沙が「私は故意に笑乃ちゃんに暴行など、ふるっていません」と起訴内容を否認している。
公判は計19回の日程で、3月3日に判決が予定されている。この際、長女の頭部の骨折が「虐待による乳幼児頭部外傷」(AHT)にあたるかが最大の争点となる。
起訴状によると、被告は18日午前、川崎町の自宅で、長女の頭部に強い衝撃を与える何らかの暴行を加え、3日後に急性硬膜下血腫などで死亡させたとされる。
当時、父親は外出中で、松本被告と長女の2人きりだった。「娘の様子がおかしい」と被告が119番通報していた。
検察側は冒頭陳述で、長女には重度の骨折のほか、頭部に打撲痕や皮下出血が複数あり、「けがの状況は家庭内の落下事故や転倒では考えられない」などと主張している。また、松本被告が長女の成長が遅いことや夫が育児に非協力だったことなどからストレスを抱え、「突発的に事件に及ぶ背景事情があった」と説明している。
一方、弁護側は、被告にはてんかんの持病があり、抗てんかん薬を処方通りに飲んでいなかったとし、「発作で転倒してしまったかもしれない。本当に有罪と間違いなく言えるか、慎重に判断してください」と訴えた。
今後、被告の親族やてんかんの専門医、解剖医など計17人の証人尋問が予定されている。