《現在水揚げ中で、資源管理で安定した操業を》
近年、スルメイカやサンマが想定外に豊漁し、その原因は黒潮大蛇行の終息や漁場環境の改善であったとみられている。しかし、水揚げ量はピーク時に比べればまだ低水準である。資源回復されたとも言えまい。
漁業者にとって安定した操業を確保するには、科学的知見に基づく資源量を踏まえたものが重要である。これはマイワシやマサバなどを対象とするTAC(漁獲可能量)に関係している。農水相が毎年、水産政策審議会の意見をもとになって、水産政策を決める。
北海道では、小型船によるスルメイカ漁は国が定めるTAC上限を超えており、漁獲停止命令が出された。しかし、知事管理枠を振り向けて「資源調査」にしている。このため、東北地方や其他地域のスルメイカ漁業者には、先取りされる不満がある。全国一律のTACについて農水相は「海域別や期間別の管理も検討したい」と述べている。しかし、公正で納得できる手法を確立してほしい。
資源推定は難しいため、調査終了後の夏から漁期を始めることに変更するなど柔軟な対応が必要だとする専門家もいる。水産庁は原因を調べ、再発防止策を講じる必要がある。また、全国の水揚げは10月末で約4万5千トンで、2008年の年間約34万トンに近いものではなかった。
日本やロシア・中国などの9カ国地域が参加する北太平洋漁業委員会で総漁獲枠を決めている。日本は引き続き公海での漁獲規制を求めることが欠かせない。また、水産業を取り巻く情勢は変化が著しい。地球温暖化や海洋環境との関連性の解明を進め、効果的な対策につなげたい。
近年、スルメイカやサンマが想定外に豊漁し、その原因は黒潮大蛇行の終息や漁場環境の改善であったとみられている。しかし、水揚げ量はピーク時に比べればまだ低水準である。資源回復されたとも言えまい。
漁業者にとって安定した操業を確保するには、科学的知見に基づく資源量を踏まえたものが重要である。これはマイワシやマサバなどを対象とするTAC(漁獲可能量)に関係している。農水相が毎年、水産政策審議会の意見をもとになって、水産政策を決める。
北海道では、小型船によるスルメイカ漁は国が定めるTAC上限を超えており、漁獲停止命令が出された。しかし、知事管理枠を振り向けて「資源調査」にしている。このため、東北地方や其他地域のスルメイカ漁業者には、先取りされる不満がある。全国一律のTACについて農水相は「海域別や期間別の管理も検討したい」と述べている。しかし、公正で納得できる手法を確立してほしい。
資源推定は難しいため、調査終了後の夏から漁期を始めることに変更するなど柔軟な対応が必要だとする専門家もいる。水産庁は原因を調べ、再発防止策を講じる必要がある。また、全国の水揚げは10月末で約4万5千トンで、2008年の年間約34万トンに近いものではなかった。
日本やロシア・中国などの9カ国地域が参加する北太平洋漁業委員会で総漁獲枠を決めている。日本は引き続き公海での漁獲規制を求めることが欠かせない。また、水産業を取り巻く情勢は変化が著しい。地球温暖化や海洋環境との関連性の解明を進め、効果的な対策につなげたい。