五島列島のキリシタン物語 前編 地元新聞社が発行している生活情報誌ライターの旅日記をお届け。
野崎島を横切るツアー「五島列島キリシタン物語」は、長崎県と熊本県に残る12の構成関連資産が世界文化遺産に登録されたキリシタン関連遺産を巡る2泊3日の旅です。ポイントは3つ。①世界遺産の集落と教会を巡ります。②料金やコース設定は個人では考えられないものです。③地元を熟知した観光ガイドがご案内します。
ツアーが始まるのは、福江港からフェリーで小値賀島に渡ったところです。小値賀島はかつて捕鯨で栄えていた漁師町で、現在は2,100人ほどの島民が暮らします。昼時なので、伝統的古民家をリノベーションしたカフェ「KONNE Lunch & Cafe」で食事をいただきます。その日の朝に獲れた鮮度抜群の魚と島産の野菜、米を使った刺身定食。刺身の他にもおかずがたっぷり、チキン南蛮やピザといったカフェメニューも人気です。
次に、船に乗り込み野崎島へ。南北に約6.5km、東西に約2kmのこの島は元々神道の聖地とされ、沖ノ神嶋神社の氏子が暮らす野崎集落が形成されていた。この「聖地」に外海から潜伏キリシタンたちが入植し、氏子を装いながら野首、舟森の集落を形成したというのだから、彼らの大胆さと行動力に驚かされるばかりだ。
野崎島ビジターセンターで入島の際の注意点や島の歴史などをガイドの方に教えてもらい、かつて野崎集落があった場所へと向かいます。家屋だった建物はただの廃材の山となり、周囲に転がるたくさんの空き瓶だけが輝きを放つ。屋根だった場所に蔦が覆う。
次に、通称「サバンナ」と呼ばれる荒涼とした大地が広がっている野崎島を見学します。硬い岩盤で出来たこの島の樹木は、深く根を張れず、幹は細い。驚くほどの急斜面に残る段々畑や集落の跡。高所では強風が吹きすさぶ。
禁教の世が明けると、舟森、野首の集落の住人はそれぞれに教会をつくったという。舟森集落にあった教会は他所に移築されたが、旧野首教会(令和6年12月訪問時点では、改修中のため、見学不可)は今も、誰もいない集落で海の方向を眺めながらポツリと佇む。美しいビーチや夕景を眺めながら島を後にし、小値賀島へ戻ります。
最後に、夕食は「古民家レストラン敬承藤松(※2)」へ。元々は捕鯨・酒造りで財を成した藤松氏の居宅だったところで、改修して和食店へと蘇らせている。「小値賀は自然豊かな島だから食材も極力手を加えません。できるだけ自然に近い形で提供します」と料理長の遠山善徳さん。
最終的には、宿泊しますのは「島宿 御縁(※3)」です。清潔感のある部屋とふかふかの布団で旅の疲れをゆっくりと癒すことができる。様々な客室がありますが、今回は旅館タイプ、ドミトリータイプ、一棟貸タイプを選びます。
この前編では小値賀島の古民家レストランと、「サバンナ」と呼ばれる荒涼とした野崎島を見学しました。次の後編で続きます。
野崎島を横切るツアー「五島列島キリシタン物語」は、長崎県と熊本県に残る12の構成関連資産が世界文化遺産に登録されたキリシタン関連遺産を巡る2泊3日の旅です。ポイントは3つ。①世界遺産の集落と教会を巡ります。②料金やコース設定は個人では考えられないものです。③地元を熟知した観光ガイドがご案内します。
ツアーが始まるのは、福江港からフェリーで小値賀島に渡ったところです。小値賀島はかつて捕鯨で栄えていた漁師町で、現在は2,100人ほどの島民が暮らします。昼時なので、伝統的古民家をリノベーションしたカフェ「KONNE Lunch & Cafe」で食事をいただきます。その日の朝に獲れた鮮度抜群の魚と島産の野菜、米を使った刺身定食。刺身の他にもおかずがたっぷり、チキン南蛮やピザといったカフェメニューも人気です。
次に、船に乗り込み野崎島へ。南北に約6.5km、東西に約2kmのこの島は元々神道の聖地とされ、沖ノ神嶋神社の氏子が暮らす野崎集落が形成されていた。この「聖地」に外海から潜伏キリシタンたちが入植し、氏子を装いながら野首、舟森の集落を形成したというのだから、彼らの大胆さと行動力に驚かされるばかりだ。
野崎島ビジターセンターで入島の際の注意点や島の歴史などをガイドの方に教えてもらい、かつて野崎集落があった場所へと向かいます。家屋だった建物はただの廃材の山となり、周囲に転がるたくさんの空き瓶だけが輝きを放つ。屋根だった場所に蔦が覆う。
次に、通称「サバンナ」と呼ばれる荒涼とした大地が広がっている野崎島を見学します。硬い岩盤で出来たこの島の樹木は、深く根を張れず、幹は細い。驚くほどの急斜面に残る段々畑や集落の跡。高所では強風が吹きすさぶ。
禁教の世が明けると、舟森、野首の集落の住人はそれぞれに教会をつくったという。舟森集落にあった教会は他所に移築されたが、旧野首教会(令和6年12月訪問時点では、改修中のため、見学不可)は今も、誰もいない集落で海の方向を眺めながらポツリと佇む。美しいビーチや夕景を眺めながら島を後にし、小値賀島へ戻ります。
最後に、夕食は「古民家レストラン敬承藤松(※2)」へ。元々は捕鯨・酒造りで財を成した藤松氏の居宅だったところで、改修して和食店へと蘇らせている。「小値賀は自然豊かな島だから食材も極力手を加えません。できるだけ自然に近い形で提供します」と料理長の遠山善徳さん。
最終的には、宿泊しますのは「島宿 御縁(※3)」です。清潔感のある部屋とふかふかの布団で旅の疲れをゆっくりと癒すことができる。様々な客室がありますが、今回は旅館タイプ、ドミトリータイプ、一棟貸タイプを選びます。
この前編では小値賀島の古民家レストランと、「サバンナ」と呼ばれる荒涼とした野崎島を見学しました。次の後編で続きます。