昨日、韓国を訪問中の高市早苗首相は中国の習近平国家主席と初めての首脳会談を行い、さまざまな分野で意思疎通を強化していくことを確認した。 
双方の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」の推進でも一致した。高市氏が会談終了後、記者団に明らかにした。高市氏は首脳会談について「かなり中身の濃い充実した議論ができた」と指摘。懸案や意見の相違があることは事実で、「だからこそ直接、率直に対話することが重要だ」と述べた。
尖閣諸島を含む東シナ海を巡る問題などで懸念を伝えました。新華社によると、習氏は日中関係を正しい軌道で前進させる用意があるとし、「建設的かつ安定的な関係」を築くため協力する方針を示した。
高市氏にとって日中首脳会談は26日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議から続く「外交ウイーク」の最後のヤマ場だった。経済安全保障担当相などを歴任し、中国には厳しい姿勢で知られたが、首脳会談では中国の行動への懸念を伝えつつも、双方に利益のある協力を進める歴代政権の路線を引き継ぐ方針を確認した形だ。
高市氏はこれまで、閣僚在任中も終戦記念日などに靖国神社を参拝してきたが、自民党総裁就任後の10月中旬に行われた秋季例大祭の期間中は見送っている。中国は現職首相の靖国参拝には反発してきた経緯がある。
日中関係を巡っては、東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出を受けて中国がなお禁止している福島県など10都県産の水産物の輸入再開などの懸案がある。高市氏は首脳会談で、一連の輸入規制緩和に前向きな対応を取るよう求めた。
東シナ海のほか、レアアース(希土類)の輸出管理、邦人拘束などを巡る問題や、中国の南シナ海での行動、香港や新疆ウイグル自治区などの状況に関も懸念を伝えました。高市氏は台湾に関しては中国側から言及があったとした上で、「地域の安定のためには『両岸関係が良好であることが非常に重要だ』」と指摘した。
前回の日中首脳会談は2024年11月に行われた。石破前首相と習主席が外相の相互訪問やハイレベル人の文化交流対話に向けた調整を進めていくことを確認した。同年12月には岩屋毅前外相が訪中。25年3月には王毅外相が訪日し、6年ぶりのハイレベル経済対話を行った。
高市、習両氏はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため、韓国・慶州を訪れている。31日午前からの同首脳会議に出席した高市氏は、世界経済の不確実性が高まる中、日本として公正な競争条件の拡充や貿易投資の促進に寄与し、官民連携による戦略的な成長投資を進める姿勢を打ち出した。
首脳会議開始前、両氏は控室であいさつを交わした。高市氏がX(旧ツイッター)に投稿した。
				
			双方の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」の推進でも一致した。高市氏が会談終了後、記者団に明らかにした。高市氏は首脳会談について「かなり中身の濃い充実した議論ができた」と指摘。懸案や意見の相違があることは事実で、「だからこそ直接、率直に対話することが重要だ」と述べた。
尖閣諸島を含む東シナ海を巡る問題などで懸念を伝えました。新華社によると、習氏は日中関係を正しい軌道で前進させる用意があるとし、「建設的かつ安定的な関係」を築くため協力する方針を示した。
高市氏にとって日中首脳会談は26日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議から続く「外交ウイーク」の最後のヤマ場だった。経済安全保障担当相などを歴任し、中国には厳しい姿勢で知られたが、首脳会談では中国の行動への懸念を伝えつつも、双方に利益のある協力を進める歴代政権の路線を引き継ぐ方針を確認した形だ。
高市氏はこれまで、閣僚在任中も終戦記念日などに靖国神社を参拝してきたが、自民党総裁就任後の10月中旬に行われた秋季例大祭の期間中は見送っている。中国は現職首相の靖国参拝には反発してきた経緯がある。
日中関係を巡っては、東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出を受けて中国がなお禁止している福島県など10都県産の水産物の輸入再開などの懸案がある。高市氏は首脳会談で、一連の輸入規制緩和に前向きな対応を取るよう求めた。
東シナ海のほか、レアアース(希土類)の輸出管理、邦人拘束などを巡る問題や、中国の南シナ海での行動、香港や新疆ウイグル自治区などの状況に関も懸念を伝えました。高市氏は台湾に関しては中国側から言及があったとした上で、「地域の安定のためには『両岸関係が良好であることが非常に重要だ』」と指摘した。
前回の日中首脳会談は2024年11月に行われた。石破前首相と習主席が外相の相互訪問やハイレベル人の文化交流対話に向けた調整を進めていくことを確認した。同年12月には岩屋毅前外相が訪中。25年3月には王毅外相が訪日し、6年ぶりのハイレベル経済対話を行った。
高市、習両氏はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため、韓国・慶州を訪れている。31日午前からの同首脳会議に出席した高市氏は、世界経済の不確実性が高まる中、日本として公正な競争条件の拡充や貿易投資の促進に寄与し、官民連携による戦略的な成長投資を進める姿勢を打ち出した。
首脳会議開始前、両氏は控室であいさつを交わした。高市氏がX(旧ツイッター)に投稿した。