福知山の「ゴム焼きそば」存続危機 独特の食感と地元グルメ
福知山市の中ノ地区で長年親しまれたお好み焼き店「神戸焼」が戦時中に中国・満州で食べた広東麺の味を再現して、15店ほどに普及したのがゴム焼きそばの発祥である。市内の高見製麺所が蒸し技を守ってきた唯一の製麺所が5月に廃業し、提供を断念する店が相次いでいる。
「歴史を途絶えさせたくない」と自ら製麺を始めた店主がいた。「ゴム焼きそば」は弾力ある食感と輪ゴムに似た色合いの麺が特徴で、戦後の市内のお好み焼き店で誕生した庶民の味だが、独特で手間のかかる製法を守ってきた。
粉もの屋という専門店が2012年に結成され、「ゴムそば」の愛称が付いた。粉もの屋の店主植村有志さんは「神戸焼から連なる物語と名称のインパクトに活路を見いだそうとした」と振り返る。B級グルメブームにも乗り、多くの観光客を引きつけるご当地グルメに成長した。
ゴム焼きそばの特徴は、生麺を流水で締めながら2度蒸しして仕上げることで生まれる。高見製麺所が廃業し、取引先だった数店舗が提供できなくなったため、「歴史を途絶えさせたくない」と自ら製麺を始めた植村さんは「この味を求めてくる客のために何とかしたい」と決断。同製麺所から製法を教わり、独自のアレンジを加えて太麺と中太縮れ麺の2種類を自家製造し始めた。
協議会を一緒に立ち上げた「神戸焼」や「ふじ」はもう営業していない。植村さんは仲間たちとの軌跡を振り返り、「ゴム焼きそばにはいろいろな物語がある。みなの思いを継いで、もう一度盛り上げたい」と話す。
福知山市の中ノ地区で長年親しまれたお好み焼き店「神戸焼」が戦時中に中国・満州で食べた広東麺の味を再現して、15店ほどに普及したのがゴム焼きそばの発祥である。市内の高見製麺所が蒸し技を守ってきた唯一の製麺所が5月に廃業し、提供を断念する店が相次いでいる。
「歴史を途絶えさせたくない」と自ら製麺を始めた店主がいた。「ゴム焼きそば」は弾力ある食感と輪ゴムに似た色合いの麺が特徴で、戦後の市内のお好み焼き店で誕生した庶民の味だが、独特で手間のかかる製法を守ってきた。
粉もの屋という専門店が2012年に結成され、「ゴムそば」の愛称が付いた。粉もの屋の店主植村有志さんは「神戸焼から連なる物語と名称のインパクトに活路を見いだそうとした」と振り返る。B級グルメブームにも乗り、多くの観光客を引きつけるご当地グルメに成長した。
ゴム焼きそばの特徴は、生麺を流水で締めながら2度蒸しして仕上げることで生まれる。高見製麺所が廃業し、取引先だった数店舗が提供できなくなったため、「歴史を途絶えさせたくない」と自ら製麺を始めた植村さんは「この味を求めてくる客のために何とかしたい」と決断。同製麺所から製法を教わり、独自のアレンジを加えて太麺と中太縮れ麺の2種類を自家製造し始めた。
協議会を一緒に立ち上げた「神戸焼」や「ふじ」はもう営業していない。植村さんは仲間たちとの軌跡を振り返り、「ゴム焼きそばにはいろいろな物語がある。みなの思いを継いで、もう一度盛り上げたい」と話す。