大阪・関西万博で走行し、実証実験に使用される予定の自動運転バスを公共交通で存続が危ぶまれる府南部地域で走らせる計画が“一時停止”となっている。
自動運転バスは、2023年12月、富田林市と河南町、太子町、千早赤阪村を走る路線バス「金剛バス」が運転手不足や収益の問題から廃止された。中でも富田林市を除く3町村には鉄道の駅がなく、バスは地元住民の“足”だった。
府は同月、南河内地域で自動運転バスを走らせるモデル事業のため協議会を設置。得た知見を各市町村が同様の取り組みをする際にも活用してもらう狙いで、バスは大阪メトロが万博会場内で運行していた小型バス2台を再活用することとした。
automatic運転バスについて説明する吉村洋文知事(右)と大阪メトロの河井英明社長=大阪市中央区で2025年10月28日午後1時50分、長沼辰哉撮影。
しかし、全国で不具合が生じたことで、国土交通省が9月、自動運転バスを製造するEVモーターズ・ジャパン社にすべての車両の点検を指示。全317台のうち113台で不具合が見つかり、10月20日には同省が道路運送車両法に基づいて立ち入り検査に入った。
その結果は出ておらず、大阪メトロは11月に予定していたテスト走行を開始できていない。EVモーターズ・ジャパン社の河井英明社長は「状況を見極めて、できる安全対策を一緒にしたい。後ろ倒しになるが、実証実験後はスケジュール通りにできるように全力を尽くす」と話す。吉村洋文知事は「万博で得た知見をレガシーとして、社会実装していきたい」と話している。
automatic運転バスは、現在は4市町村によるコミュニティーバスなどが走るが、路線バス廃止前よりも便数やエリアが縮小されている。
自動運転バスは、2023年12月、富田林市と河南町、太子町、千早赤阪村を走る路線バス「金剛バス」が運転手不足や収益の問題から廃止された。中でも富田林市を除く3町村には鉄道の駅がなく、バスは地元住民の“足”だった。
府は同月、南河内地域で自動運転バスを走らせるモデル事業のため協議会を設置。得た知見を各市町村が同様の取り組みをする際にも活用してもらう狙いで、バスは大阪メトロが万博会場内で運行していた小型バス2台を再活用することとした。
automatic運転バスについて説明する吉村洋文知事(右)と大阪メトロの河井英明社長=大阪市中央区で2025年10月28日午後1時50分、長沼辰哉撮影。
しかし、全国で不具合が生じたことで、国土交通省が9月、自動運転バスを製造するEVモーターズ・ジャパン社にすべての車両の点検を指示。全317台のうち113台で不具合が見つかり、10月20日には同省が道路運送車両法に基づいて立ち入り検査に入った。
その結果は出ておらず、大阪メトロは11月に予定していたテスト走行を開始できていない。EVモーターズ・ジャパン社の河井英明社長は「状況を見極めて、できる安全対策を一緒にしたい。後ろ倒しになるが、実証実験後はスケジュール通りにできるように全力を尽くす」と話す。吉村洋文知事は「万博で得た知見をレガシーとして、社会実装していきたい」と話している。
automatic運転バスは、現在は4市町村によるコミュニティーバスなどが走るが、路線バス廃止前よりも便数やエリアが縮小されている。