静岡一家殺害事件で死刑とされた袴田巌さんが89歳 becoming無罪となった姉・秀子さん92歳が26日、東京都内で記者会見をして法制審議会で証拠開示の範囲を限定する案が有力になっていることに懸念を表明しました。
人権として考えてほしいとの言葉で、秀子さんは「一人人間の運命がかかっている。これでは巌さんが何のために47年7カ月拘置所に入ってきたのか分からない」と話しました。法制審の部会では最大の焦点である証拠開示ルールをめぐって、「再審請求理由と関連する証拠」に限定する案が有力になっていることがわかりました。
秀子さんは「証拠は検察だけのものではない。あるものは全部出して審判を仰ぐべきだ」と幅広い開示を求めます。袴田さんのケースでは、再審を請求してから無罪の決め手となる証拠が明かされるまで29年かかったということです。
裁判所の再審開始決定に対する検察の不服申し立てを禁止するかどうかも焦点だ。弁護士らは検察の不服申し立てが「冤罪被害者の人生の時間を奪ってきた」として禁止を求めているが、部会では禁止に反対する意見が多数を占めている。
秀子さんは「(再審請求審と再審で)同じことを何度もやっている。死ぬまでやられたらこちらが持たない」とし、不服申し立てを禁止するよう訴えた。超党派の国会議員連盟は、幅広い証拠開示規定や検察官の不服申し立て禁止を盛り込んだ法改正案をまとめ、国会に提出済みだ。
秀子さんは「議連の皆さまにすがるしかない」と議連案による法改正を支持した。
人権として考えてほしいとの言葉で、秀子さんは「一人人間の運命がかかっている。これでは巌さんが何のために47年7カ月拘置所に入ってきたのか分からない」と話しました。法制審の部会では最大の焦点である証拠開示ルールをめぐって、「再審請求理由と関連する証拠」に限定する案が有力になっていることがわかりました。
秀子さんは「証拠は検察だけのものではない。あるものは全部出して審判を仰ぐべきだ」と幅広い開示を求めます。袴田さんのケースでは、再審を請求してから無罪の決め手となる証拠が明かされるまで29年かかったということです。
裁判所の再審開始決定に対する検察の不服申し立てを禁止するかどうかも焦点だ。弁護士らは検察の不服申し立てが「冤罪被害者の人生の時間を奪ってきた」として禁止を求めているが、部会では禁止に反対する意見が多数を占めている。
秀子さんは「(再審請求審と再審で)同じことを何度もやっている。死ぬまでやられたらこちらが持たない」とし、不服申し立てを禁止するよう訴えた。超党派の国会議員連盟は、幅広い証拠開示規定や検察官の不服申し立て禁止を盛り込んだ法改正案をまとめ、国会に提出済みだ。
秀子さんは「議連の皆さまにすがるしかない」と議連案による法改正を支持した。