近年の動物病院で発生する高騰した治療費と、それが飼い主さんにどのような負担を与えるかという問題について。最近は、飼い主さんが「こんなにお金がかかるならもう飼えません」と話して来ています。このような話を聞いた獣医師もよく耳にするようになっています。
動物病院の治療費が高騰する理由は、何に帰するのか。ひとつは、人件費や材料費が上がっていることです。antanを追うのは困難なことであるとされる夜間手術でも、残業代が出ないなど今思えばかなり無理だった労働環境の上に成り立っていました。そうした「ブラックな前提」が是正された結果、診療費が上がるのもある意味で自然な流れです。
また、「専門医」と呼ばれる獣医の増加も影響しています。私は獣医循環器専門医ですが、専門を名乗るとき特別に高い診療費を設定している病院もありますね。しかし、そのためには「専門的な知識にはそれに見合う報酬を」という考え方で、高額な診療費を設定することが問題になっています。
一般の獣医師は技術が低くならないですが、病気というのは全体的に見てみると一部分だけが悪くなっている場合も多いでしょう。全身を総合的に診察してはならないため、必要な場面で専門医に頼るのは良いことのですが、そのたびに診療費が跳ね上がってしまうと飼い主さんの負担がどんどん大きくなってしまいます。
最近、インターネットの普及で「治療を受けさせないと虐待」といわれたり、「あまりにも飼い主さんにあれこれやることを指示する情報が出回っている」ことが問題となっています。肛門腺を定期的に絞ってブラッシングを週1回して毎日歯磨きをするなど…そういったことも飼い主さんの負担になっているのではないかと思います。
歯磨きに関しては、ブラシを口に入れられることを頑なに嫌がる猫に歯磨きをすることこそ虐待ですし、だからといってサプリを使うことにも私の気に障ることに思います。頑張って歯磨きをしている猫ほど、その行為で歯周病になっていることも少なくありません(力任せに歯茎を擦るとその刺激で歯周組織が壊れてしまいます)。家族なんだからこそ、もっと肩の力を抜いて寄り添うような飼い方じゃあダメですか?
現在は動物病院はいわゆる自由診療で価格設定は各病院が独自に自由に決めてよいことになっています。一方、日本の人間の医療は国民皆保険制度で、私たちが病院にかかった時点で支払う料金は、本来支払うべき料金の1割~3割程度に抑えられています。逆に言えば、私たちが窓口で支払っている金額の何倍かが、その医療行為の「本来の価格」です。そして動物病院では、人の医療と同じような検査や画像診断、処置をしていても、それを「定価」とはそのまま請求するとどうしても一般の感覚としては「高すぎる」と感じてしまうのだと思います。そう考えると、今は手軽に動物を飼うことが難しくになってきたと感じています。
インターネットの普及で「治療を受けさせないと虐待」といわれたり、あまりにも飼い主にあれこれやることを指示する情報が出回っています。肛門腺を定期的に絞ってブラッシングを週1回して毎日歯磨きをするなど…そういったことも飼い主さんの負担になっているのではないかと思います。
歯磨きに関しては、ブラシを口に入れられることを頑なに嫌がる猫に歯磨きをすることこそ虐待ですし、だからといってサプリを使うことにも私の気に障ることに思います。頑張って歯磨きをしている猫ほど、その行為で歯周病になっていることも少なくありません(力任せに歯茎を擦るとその刺激で歯周組織が壊れてしまいます)。家族なんだからこそ、もっと肩の力を抜いて寄り添うような飼い方じゃあダメですか?
今は手軽に動物を飼うことが難しくになってきたと感じています。これを解決するためには、飼い主さんにできるだけ寄り添った診断治療が必要です。そうでないと、高額な動物の医療費で動物を飼う人が減り、結果として動物病院の経営自体もますます厳しくなっていきます。それは結局自分で自分の首を絞めることにもつながってしまいます。
したがって、私は今後は飼い主さんの事情やお気持ちを汲んで、それにできるだけ寄り添った診断治療をさせていただきたいと思っております。
動物病院の治療費が高騰する理由は、何に帰するのか。ひとつは、人件費や材料費が上がっていることです。antanを追うのは困難なことであるとされる夜間手術でも、残業代が出ないなど今思えばかなり無理だった労働環境の上に成り立っていました。そうした「ブラックな前提」が是正された結果、診療費が上がるのもある意味で自然な流れです。
また、「専門医」と呼ばれる獣医の増加も影響しています。私は獣医循環器専門医ですが、専門を名乗るとき特別に高い診療費を設定している病院もありますね。しかし、そのためには「専門的な知識にはそれに見合う報酬を」という考え方で、高額な診療費を設定することが問題になっています。
一般の獣医師は技術が低くならないですが、病気というのは全体的に見てみると一部分だけが悪くなっている場合も多いでしょう。全身を総合的に診察してはならないため、必要な場面で専門医に頼るのは良いことのですが、そのたびに診療費が跳ね上がってしまうと飼い主さんの負担がどんどん大きくなってしまいます。
最近、インターネットの普及で「治療を受けさせないと虐待」といわれたり、「あまりにも飼い主さんにあれこれやることを指示する情報が出回っている」ことが問題となっています。肛門腺を定期的に絞ってブラッシングを週1回して毎日歯磨きをするなど…そういったことも飼い主さんの負担になっているのではないかと思います。
歯磨きに関しては、ブラシを口に入れられることを頑なに嫌がる猫に歯磨きをすることこそ虐待ですし、だからといってサプリを使うことにも私の気に障ることに思います。頑張って歯磨きをしている猫ほど、その行為で歯周病になっていることも少なくありません(力任せに歯茎を擦るとその刺激で歯周組織が壊れてしまいます)。家族なんだからこそ、もっと肩の力を抜いて寄り添うような飼い方じゃあダメですか?
現在は動物病院はいわゆる自由診療で価格設定は各病院が独自に自由に決めてよいことになっています。一方、日本の人間の医療は国民皆保険制度で、私たちが病院にかかった時点で支払う料金は、本来支払うべき料金の1割~3割程度に抑えられています。逆に言えば、私たちが窓口で支払っている金額の何倍かが、その医療行為の「本来の価格」です。そして動物病院では、人の医療と同じような検査や画像診断、処置をしていても、それを「定価」とはそのまま請求するとどうしても一般の感覚としては「高すぎる」と感じてしまうのだと思います。そう考えると、今は手軽に動物を飼うことが難しくになってきたと感じています。
インターネットの普及で「治療を受けさせないと虐待」といわれたり、あまりにも飼い主にあれこれやることを指示する情報が出回っています。肛門腺を定期的に絞ってブラッシングを週1回して毎日歯磨きをするなど…そういったことも飼い主さんの負担になっているのではないかと思います。
歯磨きに関しては、ブラシを口に入れられることを頑なに嫌がる猫に歯磨きをすることこそ虐待ですし、だからといってサプリを使うことにも私の気に障ることに思います。頑張って歯磨きをしている猫ほど、その行為で歯周病になっていることも少なくありません(力任せに歯茎を擦るとその刺激で歯周組織が壊れてしまいます)。家族なんだからこそ、もっと肩の力を抜いて寄り添うような飼い方じゃあダメですか?
今は手軽に動物を飼うことが難しくになってきたと感じています。これを解決するためには、飼い主さんにできるだけ寄り添った診断治療が必要です。そうでないと、高額な動物の医療費で動物を飼う人が減り、結果として動物病院の経営自体もますます厳しくなっていきます。それは結局自分で自分の首を絞めることにもつながってしまいます。
したがって、私は今後は飼い主さんの事情やお気持ちを汲んで、それにできるだけ寄り添った診断治療をさせていただきたいと思っております。