昼間でも夜間でも暗い湖底で、クニマスの産卵行動を撮影することに世界初めて成功した。西湖の水深約30メートルの湖底に設置された高感度のモニタリングカメラは、昨年12月2日に撮影された雄と雌のクニマスの産卵行動を捉えた。
これまで研究では推定していた産卵場所付近にカメラが設置されていたが、撮影が難しかった。23~24年は故障したカメラを修理で運用できず、昨年11月27日に運用を再開したばかりの幸運となった。
湖底は昼間でも夜間ほどの暗さなので、産卵行動がカメラの正面でないとはっきり捉えられなかった。映像には雌が湖底の砂利を掘ってつくったくぼみに卵を産みつけ、雄が放精する様子が鮮明に映っていた。
クニマスは、かつて秋田県の田沢湖だけに生息していた幻の淡水魚だ。1940年、強酸性の川の水が湖へ引き込まれ、いったんは「絶滅」したとされた。しかし、2010年に西湖で捕獲された黒いマスを京都大学の研究チームが鑑定したところ、クニマスと確認された。タレントの「さかなクン」も貢献していた。
約70年ぶりのクニマス発見に、魚類研究者でもある上皇さま(当時は天皇陛下)が「奇跡の魚(うお)」と称賛されたことも話題となった。環境省は13年、クニマスを「絶滅」から「野生絶滅」に見直した。
水産技術センターでは、クニマスの完全養殖を目指しているが、質のいい卵を安定して産ませる方法が確立されていないと言っています。撮影データから得られる知見を踏まえ、クニマスの養殖技術の確立にも取り組んでいく。
これまで研究では推定していた産卵場所付近にカメラが設置されていたが、撮影が難しかった。23~24年は故障したカメラを修理で運用できず、昨年11月27日に運用を再開したばかりの幸運となった。
湖底は昼間でも夜間ほどの暗さなので、産卵行動がカメラの正面でないとはっきり捉えられなかった。映像には雌が湖底の砂利を掘ってつくったくぼみに卵を産みつけ、雄が放精する様子が鮮明に映っていた。
クニマスは、かつて秋田県の田沢湖だけに生息していた幻の淡水魚だ。1940年、強酸性の川の水が湖へ引き込まれ、いったんは「絶滅」したとされた。しかし、2010年に西湖で捕獲された黒いマスを京都大学の研究チームが鑑定したところ、クニマスと確認された。タレントの「さかなクン」も貢献していた。
約70年ぶりのクニマス発見に、魚類研究者でもある上皇さま(当時は天皇陛下)が「奇跡の魚(うお)」と称賛されたことも話題となった。環境省は13年、クニマスを「絶滅」から「野生絶滅」に見直した。
水産技術センターでは、クニマスの完全養殖を目指しているが、質のいい卵を安定して産ませる方法が確立されていないと言っています。撮影データから得られる知見を踏まえ、クニマスの養殖技術の確立にも取り組んでいく。